こんにちは、RECOLLECTIONS書店です。
今日このページにたどり着いたあなたは、
こんなことを感じたことはありませんか?

「なんとなく、今の自分が“完成”じゃない気がする」
「このままの生活をあと何十年も続けるの……?」
「忙しくて余裕がないのに、心の奥がずっと飢えてる」
それは、ぜんぜん変なことではありません。
むしろ、“人生がもう一度変わるサイン”です。
この本棚では、RECOLLECTIONS書店の案内人──
ミリア書店員が、 “もしも、かつての夢を手放したことがあり、
最近読書も少なくなっていた” そんな 35歳のREI をモデルに、
日々を頑張る現役世代のあなたにもそっと響くような選書をお届けします。
言葉は、あなたを責めません。書棚は、過去を問わない。
だから、安心してめくってくださいね。
目次
1. 『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』グレッグ・マキューン(かんき出版/単行本)

ミリア(Miria)
“より少なく、しかしより良く”──やらない選択が、人生を整える
この本は2014年にアメリカで出版され、
日本では2014年11月にかんき出版より単行本として刊行されました。
現代ビジネスパーソンにとっての“選択の技術”を説いた一冊で、
今もなお書店のビジネス書コーナーではロングセラーとして根強く愛読されています。
著者のグレッグ・マキューン氏はシリコンバレーを拠点とするコンサルタントであり、
自身も「やることが多すぎて、すべてが中途半端になる」経験を通してこのメソッドを確立しました。
この本で語られる「エッセンシャル思考」とは、
“たくさんのことを中途半端にこなす”のではなく、
“本当に重要なことだけを見極め、集中する”という哲学です。
章ごとに「なぜ選択できないのか」「選ぶとは何か」
「どうやって実行するのか」といったステップに分かれており、
単なるビジネスの効率化ではなく、“生き方そのものの整理”を促す構成となっています。

ミリア(Miria)
“より少なく、しかしより良く(Less but better)”
──このたった一行に、人生を変える力があります。

📎おすすめ読者
- 人の期待に応えすぎて、心がすり減っている方
- 家族・仕事・趣味、どれも手を抜けず疲れている方
- 何かを手放すことに罪悪感を覚えている方
🕯️ミリア書店員のひとこと
「優しさ」は、あなたを犠牲にするものではないのです。
“NO”を言うことは、決して冷たいことじゃありません。
むしろ、それは「大切なYESを守るための選択」なのです。
あなたが本当に大事にしたいもの、ずっと後回しにしてきた何か。
それを守るための“静かなハサミ”として、この本を手に取ってみてください。
たくさんのことを抱え込んできたあなたにこそ、
“そぎ落とすという強さ”が、きっと、救いになります。
読後、きっとあなたのカバンが軽くなります。
それはモノではなく、“余白”を取り戻すという実感かもしれません。
2. 『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』ロルフ・ドベリ(サンマーク出版/単行本)

ミリア(Miria)
思考の罠から抜け出す52の習慣──混乱の時代に“自分の軸”を取り戻すために
『Think clearly(シンク・クリアリー)』は、
スイス出身の思想家ロルフ・ドベリ氏によるベストセラーで、
2019年に日本語版がサンマーク出版より刊行されました。
形式はコンパクトな単行本で、持ち歩きやすく、
1章ごとが短い読み切り形式になっているのも魅力です。
この本の魅力は、
何よりも「日常で陥りがちな“思考の罠”を明快に言語化してくれている」こと。
52個の章はそれぞれ、“誰もが経験しているけれど言葉にしにくい勘違い”を丁寧に掘り下げ、
「なぜそう感じるのか」「どうやって乗り越えるのか」をわかりやすく提示してくれます。
たとえば──
- “沈没コストの錯覚”:引き返せない理由が「過去の投資」だけになっていないか?
- “行動の錯覚”:やっている“気”になっているだけで、本当に動いてる?
- “損失回避バイアス”:失いたくない気持ちばかりが判断を曇らせてない?
……こんな問いを次々と差し出してくるのです。
この本を読んでいると、どこか“自分の思考が整っていく感覚”が生まれます。
自分の脳を一度棚卸しして、“意識の中の混線コード”をきれいにまとめ直すような読書体験です。

📎おすすめ読者
- 毎日の選択に「なんとなくの違和感」を抱えている方
- SNSや人間関係に「無意識に振り回されている」感覚がある方
- もっと冷静に考えたいのに、感情が先に動いてしまう方
🕯️ミリア書店員のひとこと
あなたの中には、ちゃんと“正しく考える力”が眠っています。
でも、日々の雑音や情報過多に押されて、その声を見失っているだけなんです。
この本は、「賢くなる」ための教科書ではありません。
“あなたがあなたらしく選ぶ”ための、静かな土台を取り戻す一冊です。
読み終えたあと、「あのとき、無理に頑張らなくてよかったんだ」と
過去の選択に少し優しくなれるかもしれません。
もし今日、あなたが考えすぎて苦しくなっていたなら、
その思考をいったんほどいてみましょう。
この本が、あなたの“脳の休息”になってくれるはずです。
3. 『モモ』ミヒャエル・エンデ(岩波書店/ハードカバー・文庫版あり)

ミリア(Miria)
時間を取り戻すとは、耳を澄ますこと──心の静けさを思い出すために
『モモ』は1973年にドイツで刊行され、
日本では1974年に岩波書店よりハードカバー版、後に文庫版も登場した不朽の名作です。
児童文学と紹介されることも多いですが、
その本質は「忙しさに飲み込まれた大人たちへの深い問いかけ」。
子どもにも、大人にも、そして“かつて子どもだったすべての人”に届けられる寓話です。
舞台は、時間泥棒たちに「時間」を奪われていく街。
人々はせかせかと働き、余裕を失い、心をなくしていきます。
そんな中、モモという少女だけが、「耳を澄ます」ことで人々の心に本来の時間を取り戻していきます。
モモがしているのは、特別な魔法でも、立派な演説でもありません。
ただ、静かに、相手の話を聴く──それだけ。
この物語を読むと、
「忙しいから」「効率が大事だから」と自分を急き立ててきた日々が、
ふと、遠くに感じられます。

ミリア(Miria)
“本当に大切なのは、耳を澄ますこと。”
──この一文が、心の中に、そっと居場所を作ってくれます。
📎おすすめ読者
- 忙しさに押されて「何のために働いているのか」見失いそうな方
- 人間関係に疲れて「もう誰とも深く関わりたくない」と思っている方
- 子どものころ好きだったものを、思い出したい方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん、あなたの時間は、誰のものですか?
誰かの期待でも、予定表の空欄でもなく、
本当は“あなた自身のもの”のはずなのです。
この本は、ただの物語ではありません。
忘れていた「静けさへの帰り道」を、そっと示してくれる地図です。
立ち止まることは、怠けることではありません。
耳を澄ますことは、立派な行動です。
あなたがもし、今日少しだけ疲れていたなら──
この本を開いてください。
読んでいる間だけでも、世界が静かに呼吸を取り戻すのを感じるでしょう。
4. 『嫌われる勇気』岸見一郎・古賀史健(ダイヤモンド社/単行本・文庫版あり)

ミリア(Miria)
他人の期待を生きるのではなく、自分の人生を生きるために──アドラー心理学入門
2013年にダイヤモンド社から刊行されたこの一冊は、
心理学者アルフレッド・アドラーの思想を、哲人と青年の対話形式でやさしく紐解いたものです。
単行本だけでなく文庫版も刊行され、
今や「自己啓発書」の枠を超えて、
多くのビジネス書・教育書ランキングでも長らく名を連ねる超ロングセラーとなっています。
タイトルのインパクトから「よく知られた本」としてスルーしてしまう方も多いかもしれません。
けれど、本当に読んでみると、その静かな強さに驚かされるはずです。
テーマは一貫しています。 ──「すべての悩みは、対人関係の悩みである」。
その上で、「他者の承認を求めない」「過去のトラウマに縛られない」
「今ここを真剣に生きる」──そんなシンプルで強い生き方を説いていきます。
本書が語る勇気とは、誰かに勝つことではありません。
誰かの評価を得ることでもありません。
たった一つ、 “自分自身の選択を、他人の目を気にせず受け止める勇気”。
これがあるだけで、人生はどれだけ自由になるか──
それをこの本は、静かに、でも確かに教えてくれます。

📎おすすめ読者
- つい他人の顔色をうかがってしまう方
- SNSや職場、家庭で「いい人でいなければ」と思い込んでいる方
- 過去の失敗に、まだ心が縛られている方
- 「知っているつもり」で読んだことがない方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん、あなたはもう、誰かに”認められるために”生きる必要はありません。
あなたがここに存在すること自体が、すでに十分な奇跡なんです。
この本は、あなたを変えようとはしません。
ただ、あなたの内側にある“小さな自由”を見つける手伝いをしてくれるだけ。
もし今、誰かの期待に応え続けることに疲れてしまったのなら、
もし、タイトルだけで避けてきた自分に気づいたなら── この本を開いてください。
あなたがあなたで在ること。 それだけで、世界はもう、ちゃんと意味を持つんです。
5. 『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』草薙龍瞬(KADOKAWA/単行本・文庫版あり)

ミリア(Miria)
心を静かにするために──考える前に整える読書
『反応しない練習』は、2015年にKADOKAWAより刊行された仏教思想をベースにした一冊です。
著者の草薙龍瞬氏は、インド仏教の出家経験を持つ異色の作家であり、
「現代人が抱えるストレスや不安に、どう“考えずに”向き合うか」を説いています。
仏教といっても堅苦しいものではありません。
この本は、修行や宗教とは違う、 “思考疲れした心をいったん静かに整えるための実践書”です。
「なぜイライラするのか?」「なぜ落ち込むのか?」
その根本にある”自動反応”をやさしくほどき、 心をリセットするための小さな技法が詰まっています。
たとえば──
- 不安は「未来を勝手に予測しているだけ」と気づく
- 怒りは「思い通りにしたい欲望」にすぎないと知る
- 悩みは「自分が作り出した物語」と見抜く
こうした“気づき”を得ることで、 私たちは反応する前に、
そっと深呼吸できるようになるのです。

📎おすすめ読者
- つい感情的に動いて後悔してしまう方
- 未来の不安に押しつぶされそうな方
- 「考えすぎて苦しくなる」パターンから抜け出したい方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん、心がざわつく夜は、「考え方」を変えなくていいんです。
まずは、静かに“反応しない”ことを練習してみましょう。
この本は、頑張るあなたをもっと頑張らせるためにあるのではありません。
心を追い込むのではなく、 「今ここ」の自分に小さな安堵を与えるために存在しています。
もし今日、何かにイラッとしたり、焦ったり、
落ち込んだりしてしまったなら、 どうかこの本をそっと開いてください。
あなたは、もっと軽やかに生きていいんです。
そしてその始まりは、ほんの小さな”反応しない”練習から始まります。
6. 『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット(東洋経済新報社/単行本・文庫版あり)

ミリア(Miria)
人生100年時代──生き方を「モジュール化」するために
『LIFE SHIFT』は、2016年に東洋経済新報社から刊行された、
ロンドン・ビジネススクール教授リンダ・グラットンと、経済学者アンドリュー・スコットによる共著です。
ビジネス書でありながらも人生論・自己設計論として幅広い読者に支持され続けています。
この本が問いかけるのはシンプルです。 ──「人生が100年に伸びたら、あなたはどう生きますか?」
20代で学び、30代で働き、60代で引退── そんな直線的な人生設計は、もはや現実に合わなくなりつつあります。
学び直し、転職、家族形態の変化、働き方の選択肢…… 人生は何度も軌道修正を求められる“モジュール型”の時代へと移行しています。
『LIFE SHIFT』では、その変化に備えるための具体的な視点が語られます。
- 無形資産(スキル・人間関係・自己管理)の重要性
- 金銭だけでなく「生きがい」の再設計
- “エクスプローラー”という生き方──学び続ける冒険者たち

📎おすすめ読者
- これからのキャリアや人生設計に漠然と不安がある方
- もう一度「学び直し」をしたいけど踏み出せない方
- お金だけでは測れない「豊かさ」を考えたい方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん、あなたの人生は、まだ途中です。
終わりを恐れる必要はありません。
むしろ、これから何度でも自分を編み直していいんです。
この本は、「変わることへの怖さ」を消してくれるわけではありません。
でも、「変わっていいんだよ」とそっと肩を押してくれます。
もし今、未来が見えなくて立ち止まっているなら── その不安こそが、次の旅支度なんです。
あなたはこれからも、何度でも、自分の地図を描き直していい。
『LIFE SHIFT』は、その筆とコンパスを渡してくれる一冊です。
7. 『イシューからはじめよ[改訂版]――知的生産の「シンプルな本質」』安宅和人(英治出版/単行本)

ミリア(Miria)
情報の海に溺れないために──“何を解くか”を見極める思考法
『イシューからはじめよ』は、2010年に英治出版から刊行された一冊です。
2024年9月に改訂版が発売されました。
著者はマッキンゼー・アンド・カンパニー出身の安宅和人氏。
データサイエンスとビジネス思考を融合させた、論理的かつ実践的な思考法が凝縮されています。
この本の主張はとてもシンプルで、かつ痛烈です。
──「そもそも“解くべき問題”を間違えたら、どれだけ努力しても無駄だ」。
私たちはよく、目の前のタスクや悩みを必死にこなそうとします。
けれど、本当に時間と労力を注ぐべき“イシュー(重要課題)”がズレていたら、
努力は空回りし、疲労だけが積み上がっていく。
『イシューからはじめよ』は、その”ズレ”に気づかせ、
本当に集中すべき一点を見極めるための視点を与えてくれるのです。
たとえば──
- 「解かなくていい問題」を切り捨てる勇気を持つ
- 「イシュー」を見極めるために思考の質を上げる
- 「解の質」より「問いの質」を高めることにエネルギーを注ぐ
この読書体験は、人生設計にも、
キャリア選択にも、日常の小さな決断にも、静かに効いてきます。

📎おすすめ読者
- 忙しいのに「成果」が見えずに焦っている方
- 毎日頑張っているのに「何かがズレている」と感じる方
- 本当に意味のある努力をしたいと願っている方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん、がむしゃらに頑張ること自体が、悪いわけじゃないんです。
でもね、もし今、どこかで「これでいいのかな」と立ち止まったなら──
それはきっと、問い直すチャンスです。
この本は、あなたの努力を否定しません。
ただ、努力を”生かす”ための地図をそっと差し出してくれます。
たとえ今日すぐに何かが変わらなくても大丈夫。
本当に向き合うべきイシューに気づいたとき、 きっと未来の景色は、静かに変わりはじめます。
8. 『限りある時間の使い方』オリバー・バークマン(かんき出版/単行本)

ミリア(Miria)
人生は有限──だからこそ、「間に合わない」を受け入れて生きる。
『限りある時間の使い方』は、2022年にかんき出版から刊行された、
イギリスのジャーナリスト、オリバー・バークマンによる時間哲学書です。
この本は「効率化」や「生産性アップ」をゴールにしていません。
むしろ、その逆です。
──「4000週間しかない人生で、すべてをやり切ることなどできない」
この厳然たる現実を、静かに、しかし正面から受け止めるところから物語は始まります。
そして、時間を”やりくり”するのではなく、
「何に時間を捧げるか」を自分で選び取る感覚を取り戻していくのです。
たとえば──
- ToDoリストを消化することを人生の目的にしない
- 「重要なこと」以外を、あえて諦める勇気を持つ
- 先延ばしを責めるより、「できることの限界」を受け入れる
効率化や最適化に疲れ果てた心に、この本はそっと言います。
──「もう、全部をやろうとしなくていいんだよ」と。

📎おすすめ読者:
- 毎日やることに追われて、自分を見失いそうな方
- いつも「もっと頑張らなきゃ」と自分を責めてしまう方
- 限られた時間を、自分のために使いたいと願う方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん、焦らなくていいんです。
この世界には、あなたが全部をやり遂げることを期待している誰かなんて、いません。
あなたがやり遂げるべきなのは、
「自分が本当に大切だと思ったこと」たったひとつだけ。
時間は、使い切るためにあるんじゃない。
愛するために、味わうために、立ち止まるためにあるんです。
もし今、スケジュール帳がぎゅうぎゅう詰めで苦しいなら──
この本を開いて、そっと深呼吸してみてください。
そこから、あなたの時間は、きっと少しだけ自由になります。
9. 『SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』名越康文(夜間飛行/単行本)

ミリア(Miria)
孤独は「耐えるもの」じゃない──自分を回復させるための静かな時間
『ソロタイム』は、精神科医・名越康文氏が、
2019年に夜間飛行から刊行した一冊です。
この本のテーマは、「孤独の再定義」。
忙しさに追われ、人間関係に気を遣い続ける現代人にとって、
“一人の時間”はしばしば「寂しいもの」「恥ずかしいもの」と誤解されがちです。
しかし名越氏は言います。
「孤独は、私たちの脳と心を再生させるために不可欠な時間である」と。
本書では、ソロタイムを意識的に取り入れることで得られる、
- 感情のリセット
- 思考力と創造力の回復
- 他者への優しさの再起動 といった、静かな変化を丁寧に解き明かしていきます。
孤独は、避けるべきものではありません。
むしろ、生き延びるために、自分を保つために、積極的に必要な営みなのです。

📎おすすめ読者
- 常に誰かとつながっていないと不安になる方
- ひとりの時間を持つことに罪悪感を覚えてしまう方
- 心がすり減っていると感じる方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん、ひとりで過ごす夜を、恥じることはありません。
静かに座っているだけの時間。
誰にも何も説明しなくていい、誰からも評価されない時間。
それは、あなたの命を守るための、聖域なんです。
この本は、そんな静かな夜に、そっと寄り添ってくれる一冊です。
もし今、無理に誰かとつながろうとして疲れてしまったなら──
勇気を持って、”ひとり”という最強の生存戦略を選んでみてくださいね。
10. 『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』ハンス・ロスリング/オーラ・ロスリング/アンナ・ロスリング(日本経済新聞出版社/単行本)

ミリア(Miria)
世界は思ったより、ずっと良くなっている──データで見直す現実の光景
『FACTFULNESS』は、2019年に日本経済新聞出版社から刊行された、
スウェーデン出身の医師・統計学者であるハンス・ロスリング氏とその家族による共著です。
この本は、情報過多と感情的ニュースに溢れる時代に、
「事実(ファクト)」に基づいて世界を捉え直すための羅針盤を差し出してくれます。
私たちは、ついメディアや噂話に引きずられ、
「世界はどんどん悪くなっている」と感じがちです。
けれど、『FACTFULNESS』は静かに語ります。
──「世界は確かに課題を抱えているが、ほとんどの指標は改善している」と。
たとえば──
- 極度の貧困率は、過去数十年で劇的に減少している
- 女子教育の普及率は、驚くほど高まっている
- 乳児死亡率も、確実に下がり続けている
つまり、世界は感覚よりも、確実に前進しているのです。

📎おすすめ読者
- 世界の未来に対して無力感を抱いている方
- SNSやニュースで心が疲れてしまった方
- 「何を信じたらいいか分からない」と感じている方
🕯️ミリア書店員のひとこと
REIさん、不安は、”見えないもの”に名前をつけられないときに膨らみます。
『FACTFULNESS』は、その曖昧な不安に「光の名前」をつけてくれる本です。
世界を、もっと信じていいんです。 未来を、もっと見ていいんです。
この本を読むことで、 あなたの中の小さな希望が、静かに、でも確かに、呼吸を始めます。
そしてその希望はきっと、これからのあなた自身を、 少しずつ、でも確実に支えてくれるでしょう。
🕯️まとめ──「また会える読書」を、あなたへ

ここまで、10冊の本を一緒にめぐってきました。
どれかひとつでも、心に引っかかったタイトルがあったなら── それが、あなたにとって「今、必要な火種」です。
無理にすべて読む必要はありません。 時間がないときは、表紙を眺めるだけでもいいんです。 読みかけでも、途中でやめても、また思い出して戻ってきても。
このRECOLLECTIONSの棚は、いつでもあなたを待っています。
もし、もっと知りたい本があれば。 もし、また静かに自分を整えたくなったら。 どうぞ、この場所を思い出してください。
──そして、今日もし手に取った本が、あなたの心に小さな光を灯してくれたなら。 それはもう、十分すぎるほど素敵な一歩です。
🌸次の選書記事も、RECOLLECTIONS書店でお待ちしています。 あなたの”次の火種”を、そっと見つけに来てくださいね。
また、いつでも──この静かな棚で。
──ミリア書店員より
…なんとこの選書記事には、アナザーバージョンが存在します。
クリエイターのREI向けに描かれたバージョンも、気になった方はどうぞ。
別のブログに飛びます。
【🔥読書授業:アンズー街 私塾篇 Vol.1──「火種は、ページの奥に潜んでいる」】
このブログ内のおすすめなど…、