書店に関連する専門用語などをまとめてみます。
書店の現場でよく使われるような用語を
できるだけ網羅しました。
目次
書籍の流通・販売に関する用語
- 新刊(しんかん):新しく発行された本。
- 既刊(きかん):すでに発行されている本。
- 増刷(ぞうさつ):同じ版の本を追加で印刷すること。
- 重版(じゅうはん):増刷のうち、特に出版社が正式に再版を決定したもの。
- 改訂版(かいていばん):内容を修正・加筆した新しい版。
- 初版(しょはん):最初に発行された版。
- 絶版(ぜっぱん):出版社が本の発行を終了し、再版の予定がない状態。
- 品切れ(しなぎれ):在庫がなく、一時的に販売できない状態。
- 重版未定(じゅうはんみてい):品切れだが、再版するかどうか未定の状態。
- 配本(はいほん):取次会社が書店に本を配送すること。
- 直取(じかとり):取次を通さず、出版社から直接仕入れること。
- 取次(とりつぎ):出版社と書店の間で本の流通を管理する業者(例:トーハン、日販)。
- 委託販売(いたくはんばい):書店が売れ残った本を返品できる販売形態。
- 買切(かいきり):返品ができず、書店が仕入れた時点で支払い義務が発生する販売形態。
- 直営店(ちょくえいてん):出版社や取次が直接経営する書店。
- FC店(フランチャイズてん):書店チェーンのフランチャイズとして運営される店。
- 指定配本(していはいほん):出版社や取次が書店に対して一方的に配本するシステム。
- 委託配本(いたくはいほん):書店が売れた分だけ支払う形で仕入れる配本方法。
書店の運営・陳列に関する用語
- 棚差し(たなざし):本を棚に背表紙が見えるように並べること。
- 平積み(ひらづみ):本を表紙が見えるように平たく積む陳列方法。
- 面陳(めんちん):書棚で本を表紙が正面に見えるように並べる陳列方法。
- 平台(ひらだい):平積みにするための平らな陳列台。
- 平台展開(ひらだいてんかい):平台に特定の本を並べて販売すること。
- ラック(らっく):雑誌やコミックなどを陳列する棚。
- ストッカー:在庫を収納する棚。
- ワゴン販売(わごんはんばい):特価本などをワゴンに載せて販売すること。
- プッシュタイトル:書店が積極的に売りたい本。
- フェア:特定のテーマやジャンルに特化して本を集めた企画販売。
- 棚替え(たながえ):書店の棚のレイアウトを変更すること。
- ポップ(POP):書店で本を紹介するための手書きや印刷の宣伝カード。
- 帯(おび):本のカバーの外側に巻かれる宣伝用の紙。
- 推薦文(すいせんぶん):書店員や著名人が本を推薦するコメント。
売上・経営に関する用語
- 売れ筋(うれすじ):よく売れている本。
- 死に筋(しにすじ):売れ行きの悪い本。
- 回転率(かいてんりつ):書籍の入れ替わりの速さを示す指標。
- 客単価(きゃくたんか):1人の客が平均して購入する金額。
- 返品率(へんぴんりつ):書店が仕入れた本のうち、返品された割合。
- 粗利(あらり):売上から仕入れ原価を引いた利益。
- 仕入れ(しいれ):書店が本を取次や出版社から購入すること。
- 値引き販売(ねびきはんばい):定価より安く本を販売すること(ただし、日本の書籍は再販制度により原則定価販売)。
書籍のジャンル・フォーマットに関する用語
- 単行本(たんこうぼん):単独で発行される書籍。
- 文庫(ぶんこ):小型で安価な本の形式。
- 新書(しんしょ):文庫より少し大きめで、学術的・教養的な内容が多い本。
- 全集(ぜんしゅう):特定の作家やテーマに関する本をまとめたシリーズ。
- ムック:雑誌と書籍の中間的な書籍形式。
- ZINE(ジン):個人や小規模団体が自主制作する小冊子や雑誌。
- ライトノベル(ラノベ):若年層向けの軽い文体の小説。
- コミック(まんが):漫画本。
業界関連の専門用語
- ISBN(アイエスビーエヌ):国際標準図書番号。書籍ごとに異なる13桁の識別番号。
- JANコード:本に付けられるバーコード。
- 取次コード:取次会社が管理する商品コード。
- レーベル:出版社が出すシリーズやブランド名(例:「角川スニーカー文庫」など)。
- 書評(しょひょう):本のレビューや批評。
- 版元(はんもと):出版社のこと。
ほかにもなにか思いついたら追記しますね。